この施設は、一般家庭等から集められたし尿、浄化槽汚泥等を処理し、安定した処理水質で公共用水域へ放流しています。
- 処理方式:標準脱窒素処理法
- 高度処理法処理能力:131kℓ/日
- 敷地面積:11,922.27㎡
衛生センターの特色
安定した処理水質
標準脱窒素法と各種高度処理法の組み合わせにより安定した処理水質が得られ、瀬戸内海の水質保全に務めております。
BOD,窒素の除去
し尿に含まれている窒素は二段脱窒素法により、安定した状態で除去されます。
COD,リンの除去
瀬戸内海の水質保全のため総量規制されているCOD(化学的酸素要求量)や近い将来規制されると思われる リンの大部分は高度処理法の一つである凝集沈殿処理で除去されます。又、放流水のCODを日夜監視するために UVモニターを設置しております。
色度の除去
視覚公害と言われる色度は凝集沈殿槽での薬液添加(活性炭)により除去され、透明な処理水となり放流されます。
貴重な水資源の節約
標準の低希釈法(10倍希釈)よりさらに希釈水を少なくし、5倍希釈以下で運転しております。
完全な脱臭
各処理工程から発生する臭気は薬液洗浄と活性炭吸着によりほぼ無臭な状態まで脱臭されます。
中央一括監視システム
小人数による正確な運転管理ができるようにMLSS計やUVモニターなどの計装機器を要所に設置し、中央操作室にて一括監視を行っております。
施設のあらまし
受入貯留設備
バキューム車により搬入されたし尿は砂利・金属類を除かれた後、受入槽へ流入し、まず破砕機で破砕後、細目スクリーンに送り、夾雑物を除去します。次に夾雑物はスクリュープレスで加圧脱水ののち、場外へ搬出し、適切に処分しております。夾雑物を除かれたし尿は貯留槽に貯留し、一定量ずつ第1脱窒素槽へ送ります。
汚泥処理設備
一次・二次処理設備と高度処理設備から発生する余剰汚泥は第2沈殿槽より引き抜き、濃縮槽で濃縮します。次に遠心分離機に送り脱水します。この脱水汚泥は場外へ搬出し、適切に処分しております。